林先生からPR
　数千本のパイプと複雑な機構をもつパイプオルガンは、人類が作ったいちばん巨大な楽器だ。西欧の楽器の中で、発明者が分かっている最も古い楽器でもある（紀元前３世紀）。でも最大の特徴は、「音色の合成」をはじめて実現した楽器であること。現代のサウンドシンセサイザーはその直系の子孫といえる。
　いったいどうして機械的に音色が合成できるのだろう？それを理解するために、次の３つの質問に答えたいと思う。

1. ヒトの耳はどうやって音をとらえているのか？（ヒトの聴覚）
2. 音色はどのように定量表現できるのか？（音響物理学）
3. パイプを組み合わせると、どうして音色が変わるのか？（楽器音響学）

▼推薦図書（当日会場で展示予定の本は選定中）
• NHKオルガン研究会 編，「オルガン音楽のふるさと」，日本放送出版協会（1975）
• 秋元道雄，「パイプオルガン」，ショパン（2002）
• ハンス・クロッツ，「オルガンのすべて」，パックスアーレン
• 渡辺裕，「音楽機械劇場」，新書館（1997）
• 赤井励，「オルガンの文化史」，青弓社（1995）
• U.ミヒェルス 編・角倉一朗 監修，「図解音楽事典」，白水社（1989）
• チャールズ・テイラー，佐竹 淳・林　大 訳，「音の不思議をさぐる」，大月書店（1998）
• 安藤由典，「楽器の音響学」，音楽の友社（1996）
• アレキサンダー・ウッド 著，J.M.バウシャー 改訂，「音楽の物理学」，音楽の友社（1976）

• 当日は会場風景をデジカメやビデオで撮影して，一部を本ページで公開させていただくこともあるかも知れませんので前もってご了承ください。
• 第4回カフェを紹介してくださっているWebページ・ブログ記事等
  • サイエンスカフェ案内【 2007年12月22日 第5回サイエンスカフェにいがた 】（JST） ｜ サイエンスカフェレポート [NEW!]
  • 2007年12月22日　サイエンスカフェにいがた（サイエンスカフェ・ポータル）
  • 第5回サイエンスカフェにいがた「機械式サウンドシンセサイザー、パイプオルガンの音作りの秘密」（Crescent Diary，2007/12/22）